DIYに使用する電動ドライバーを選ぶポイント

ドライバー・ドリル

DIYでよく使用するのがドライバーですが、手回しドライバーだと手が痛くなったりして使用回数が多いものを作るときには心が折れかけてしまいますよね。

そこで登場するのが電動ドライバーです。

私も電動ドライバーを手に入れてからは劇的に作業が効率化・時間短縮し、作業が楽しくなりました。

これからDIYをしようかなーと考えている方、電動ドライバーが欲しいけどどういう基準で選んで買えばいいんだろうとお悩みの方に少しでも力になればと思い、今回記事を書かせていただきました。

ぜひ参考にしていただき、後悔のないドライバーを選んでいただければと思っております。

電動ドライバーでも種類がある

電動ドライバーといっても色々ありますが、大きく分けて「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」があります。
おすすめドライバーをご紹介する前にすこし簡単に説明しますね。

ドリルドライバーは音が静かだけどパワーは劣る

ドリルドライバーはDIYで一般的に使用されている電動ドライバーです。

その理由は音がそれほど大きくない点であり、パワーもそれなりにあるので使い勝手が非常にいいところにあります。

ただ、硬いコンクリートへ穴をあけたりネジを打ち込んだりするにはパワーが足りず、その場合にはインパクトドライバーを使用することをお勧めします。

ちなみにドリルドライバーでも2mm程度の鉄板、ステンレス板程度であれば専用の鉄板穴あけ用のドリルビットを使用すれば簡単に穴があけられます。

そのため、一般家庭のDIYレベルであればドリルドライバー一つあれば事足ります。
(インパクトドライバーじゃないといけないシーンは少ないと思います。)

インパクトドライバーはパワーはあるけど騒音が気になる

一般家庭で(特にマンション)での使用は個人的にはあまりお勧めしません。
その理由は何といっても騒音です。

インパクトドライバーはドリルドライバーに比べてパワーが大きいのと、インパクトといわれているだけあって回転に細かくたたく動きが加わっています。

モータの回転音もさることながら、壁への打ち付けの際に近所にインパクトの音が響いてしまい、近所迷惑になってしまいます。

そもそもDIY程度であればドリルドライバーで事足りるのにインパクトドライバーを購入してしまうと、のちのちその騒音度合いに使用をためらってしまう可能性もあります。

もちろん、硬いコンクリートへの打ち込みなどインパクトドライバーを使わないといけない場面もあるので全くお勧めしないというわけではありません。

自分の用途や使用頻度を考えてインパクトドライバーのほうがよく使うなという場合はお勧めします。

なにより、ドリルドライバーでできることはインパクトドライバーでもできますが、インパクトドライバーでしかできないことはドリルドライバーではできないですから、大は小を兼ねるという感じでインパクトドライバーを選択するのもありかと思います。

簡単なDIYならドリルドライバーがおすすめ

「ドリルドライバー」と「インパクトドライバー」の違いを説明しましたが、この記事ではDIYで使い勝手、使用頻度の高い「ドリルドライバー」の購入ポイントをご紹介したいと思います。

ドリルドライバーでも先端ビット(ドライバーの先端部で取り換え可能なパーツのこと)を交換することで、ねじ止め、穴あけ、ヤスリ掛けけができる万能ツールとなりますし、先にも述べたように必要最低限のパワーがあるのでDIYレベルであれば必要十分です。

ビットも種類がたくさんあるので、何でもできちゃいます。
(いずれ、ビットのおすすめ記事も書きたいと思います。)

電動ドライバーを選ぶポイントはこれだ!

では、どのようなポイントに注意して電動ドライバーを選べばいいのかということでお悩みになる方もいるかと思います。

そこで個人的に重要だと思われるポイントをまとめてみましたのでご紹介します。

トルク(回転力、締め付け力)は選択の肝

トルクが弱いドライバーだと硬めの木材への穴あけ、ネジ止めが困難なため、トルクは段階が選べて強くも弱くもできるものを選ぶことが重要。

安いドライバーではトルク調節がついていないうえにトルク自体のパワーも弱く、本当に簡単な作業にしか役に立たないのでお勧めしません。

トルク調節ができれば繊細な作業は弱めで、パワーのいる作業は強めで。といった感じで使い分けができるのでお勧めです。

トルクの単位はNm(N・m)で表現されます。
この数値が高ければ高いほどトルク力が強いということになります。
そのため、トルクを見るときはこの数値をみて判断してください。

DIYで使用するレベルであれば低速回転時に20Nm以上、高速回転時に10Nm以上あれば充分かと思います。

ちなみに私が持っている一つに高速回転時に7.8Nmというものもありますがこれでも充分活躍してくれています。特に不便はないですね。

変速機能がついていると作業がしやすい

ここでいう変速機能とは電動ドライバーのトリガーを握る強さによって無段階で回転速度が変わる機能のことです。
(商品によってはトリガーとは別の場所に変速スイッチがついているものがありますが、いちいちセットしないといけないのでこれは論外です。作業効率が悪いです。)

回転数は「min」や「rpm」というように表記されていますので参考にしてみてください。

回転数の幅が大きいほどわずかな握りこみの具合で高速回転化してしまうので、高い回転数のものほど扱いが難しくなってきますので注意が必要です。
(ちなみに私は最大500rpmでも満足しています。)

トリガー連動型の変速機能があると、ネジを回し始めは遅めで慎重にして徐々に回転速度を上げて打ち込むことができます。
こうすることで打ち込みのミスが減ります。

また、打ち込み終わりや繊細な作業の際にも余計な力を伝えすぎないため、ネジ自体や打ち込み先の部材へのダメージも防げます。

変速機能がないのに速度が速いドライバーは正直扱いづらいです。
そのため、変速機能は絶対条件の一つといってもいいでしょう。

先端ビット取り付け部はチャックタイプにすべし

先端ビット取り付け部は「チャック」タイプと「スリーブ」タイプがありますが「チャック」タイプが絶対おすすめです。

チャックタイプは先端ビットを3点の支点(爪)で締め付けて固定するタイプになります。

ドリルチャックを左右に回すことで3つの支点(爪)が緩んだりしまったりする仕組みになっています。

ドリルビットを取り付けるとこのような感じになります。

このタイプでは先端ビットが「丸形」「六角型」を選ばずに取り付けができるのでお勧めです。
(細い木材を取り付けて回転させながら削ったりすることにも応用できます。)

これに対し、スリーブタイプは先端ビットが「六角型」しか使えず、応用力がないのであまりおすすめはしませんが、先端ビットをワンタッチで取り外しできるというのが利点です。

せっかく電動ドライバーを購入するのであれば応用力のある「チャック」タイプをおすすめします。

※「チャック」タイプでも先端ビットはなるべく「六角型」を使用することをお勧めします。
(丸形は固い素材への対応時に固定している爪が滑ってしまい空回りしてしまうことがあるためです。)

重量は軽いに越したことはない

電動ドライバーはモーター部やバッテリーなどでどうしてもある程度の重量が出てきてしまいます。

そのため、長時間持ちっぱなし作業だと疲れてきてしまいます。

とはいえ、電動ドライバーの便利さから考えれば些細なことですが、やはり可能な限り少しでも軽い機種を選択したいところですね。

電源タイプ(充電式、電源接続タイプ)は好みで選択

電源タイプには充電式と直接コンセントから電源を取る電源接続タイプの電動ドライバがあり、このどちらにするのがいいのかということになりますが、これはメインとする使用場所や使用方法によって選択するのがいいでしょう。

●充電式は屋外や電源の取り回しが困難な場所での使用に適している

電源コードがないため、取り回しがしやすく、狭い場所での作業をメインとしている場合に力を発揮します。

また、屋外などでコンセントから電源を取れないシーンでも使用できるのであらゆる場面んで活躍してくれます。

欠点は充電が空の状態だと使用できないため、とっさに使用したいときに充電されていないと充電完了するまで使用できなくなってしまう点にあります。

ただ、デフォルトでバッテリーを2個セットでついてくる商品も多く、片方を使用中にもう片方を充電しておけば作業中にバッテリー切れになったりすることはないかと思います。

●電源接続タイプはとっさの時にいつでも使用可能

電源コードがついているため、充電状態を気にせずに長時間の使用ができるのが利点です。

急遽使いたいというシーンでも充電式のように充電が切れているというリスクがなく、すぐに使えるので安心感が違います。

ただし、コンセントがない環境では使用できないため、主に屋内や延長コードを利用しての使用となります。

私も充電式も持っていますが、メインで使用しているのはこちらの電源接続タイプですね。不便は感じていないです。

コスパを考えるなら5千円~1万円の商品がおすすめ!

電動ドライバーの選ぶポイントをいろいろ書きましたが、やはり価格面が重要ですかね。
予算に余裕がある方は1万円超えの商品を選べばほぼ失敗することはないかと思います。

ですが、ここではコスパを考えたいと思います。

DIY程度での使用を考えている人はそこまで高価な商品を選ぶ必要はないと考えます。

とはいえ、2000円前後で購入できる商品はお勧めできません。
トルクが弱かったり、バッテリーが不十分、変速機能がついていない、もしくは使いにくいといった様々な不便を強いられてしまいます。

これでは安物買いの銭失いとなってしまいます。

そこで私がおすすめするのは5千円~1万円前後の商品です。

高価格帯ほどの充実した機能はないですが、DIYで使用するうえで満足のいくレベルの商品が多いのが特徴です。

そのうえで、本記事で紹介したポイントを押さえた商品を探して購入するのがいいでしょう。

変わり種のドライバー

変わり種ドライバーとしては電源を使用しないガンタイプのドライバーですね。

トリガーを握るたびに先端ビット部が回転する仕組みになっていて電源を使用しないのに非常に使いやすいドライバーです。

20年以上前にホームセンターで売っていて衝動買いしたんですが、いまだに現役でちょっとした作業で重宝しています。
(使用頻度はこれが一番多いかもしれません。お気に入りです。)

電源を必要としないので屋外や出先にもっていって使用することができます。
また、モーターやバッテリーがない分軽いので使いやすいです。

「六角型」の先端ビットなら一通り使用できるのでその点も便利です。

ただ、現在ではホームセンターに行ってもamazonや楽天、Yahooショップを見ても売っていないんですよね。便利なのになんでだろう??

商品名は「POWA・TORK」ですかね。本体に書かれているのでたぶんそうだと思いますが。

最後にまとめ

電動ドライバーは購入したら長い期間使えるDIY必須ツールです。
そのため、後悔のない商品を選びたいですよね。

自分なりのこだわりや、どのような使い方がもっとも多いのかということを考えて選ぶことも重要となります。

改めて以下のポイントを押さえて商品を探してみてください。
1.トルクは段階調節できるものを選ぶべし (トルクの最大値Nmを要確認)
2.変速機能は回転トリガーの握る強さによって変わるものを選ぶべし
3.先端ビット取り付け部はチャックタイプ(三点の爪で固定する)を選ぶべし
4.重量は軽めのものを選ぶべし (重量は軽いほうがいいが、あまりここには重点を置かないこと)
5.電源タイプは使用シーンを想定して選ぶべし
6.安すぎる商品は控えるべし (どうしても購入する場合は仕様をよく確認すること)

このほかにも回転方向を正逆切り替える機能がありますが、基本的にどのドライバーにもついている機能なのでここではポイントから外しています。
ただ、重要なポイントであることは間違いないです。

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